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第50話 チャイナパワー|digilog Blog データベースの開発・構築ならデジログへ

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第50話 チャイナパワー

先日、海外を旅してきた。
丁度、春節の時期と重なったせいもあり、どこに行っても大勢の中国人(中華系)に出くわす。
中国人の友達と話す時もよく話題になるのが「中国人のマナーの悪さ」である。
テレビでもネットでもよくネタにされているが、私の実体験として、今まで何回も目にしてきたが、
今回の旅でも様々な経験をすることになった。

渡航先の空港で入国審査を終え手荷物検査を待っている時のことである。
複数の列があり、右から3列が一般入国者用で左2列が自国民用の列だった。
外国からの入国と自国への帰国とは検査基準が異なるので、このようにレーンを分けることはどこでもあることである。
預けた荷物をターンテーブルからピックアップし検査のための列に並ぶのであるが、この空港の構造的な問題もあるが、入国者の列が長かったせいもあって、自国に帰国した搭乗者はこの右側3列を横切ることになり、そこで混乱が発生する。
中国人達は自分の列を前に前にと突き進み横切ることをさせないため、混乱に拍車をかける。
ただ横切るだけなのだから、それを待てばいいのであるが・・・、
あまりの混乱ぶりに、見るに見かねて交通整理に乗り出した。
前に突き進もうとする中国人達を後ろに引き戻し、
「ストップ!」 「ウェイト ヒア!」
始めは何事かと面食らっていたが、中国語で何か言われただけで、その後は自然と交通整理に協力するように。
(よかった)
横切る地元「帰国組み」も笑顔で「サンキュー」。
とてもスムーズでかつスマートである。
全く不思議であるが、何故、彼らはたったこれだけのことが出来ないのであろうか?
私の付近では横切る道が開けたが、その他の場所では例のごとく混乱状態が続いており、その後もしばし交通整理は続いた。
中国人の友人いわく
「中国では、待っていると人が多すぎて一生動けない」
のだそうであるが・・・。

また、別の空港で入国審査を待っていた時のこと、
1列で並び、審査直前で順次複数の審査官の前に分かれて並ぶ状況であった。
私がその複数に分かれる順番になり、すなわち1列の先頭に立ち待機していたところ、すぐ後ろにいた中国人カップルが、待っている私の横をすり抜け、審査官の前の列に並ぶではないか。
あまりのことに、注意することも出来ず、まさに「目が点」に!
これもやはり「一生動けない」理論のなせる業か?!

そして、現地でも中国人の評判はかんばしくない。
マナー面もさることながら、現地に馴染まず自分たちだけでしかコミュニケーションをとらない。
会話が出来る人でも、話しかけても、本当に自分が必要なことしか話さない。
多くの中国人観光客は、ほとんど地元の人間と接しようとしない。
のだそうだ。
(一現地人の意見)

旅の最終日、現地で参加した地元の自然に親しむレッキングツアー。
あまり人気もなさそうな内容だったので参加者は自分一人かと思いきや、待機場所に現れたのは中国人ファミリー。
挨拶をしても、お父さんはニコリともしない。
それまでのこともあり、率直な感想を言えば、「あちゃー!!!」。
しかし、折角の旅を楽しまない訳にはいかない。
どうせ一日一緒にいるのだ。これも何かの縁、積極的にコミュニケーションを試みる。
ご両親は中国語しか話せないが、幸い娘さんは英語が話せる。
そして、我々のコミュニケーションではしばしば強い武器となる「漢字」での筆談。
しかし、何といっても現地の大自然の中、これを共有しているだけで特段のコミュニケーションが無くても仲良くなれるものである。
途中、ジャングルを散策し、一緒に滝つぼで泳ぎ、
現地の伝統料理を食べた時には、互いに食べ物を取ってあげ、持参してきたおしぼりなども「使え」と差し出してくれる。
結局、中国人ファミリーと過ごした1日は予想に反して楽しい思い出となり、最後は握手をして別れた。

月並みな話しであるが、
同じ人間同士。言葉が通じなくてもコミュニケーションはできるもの。
こちらが心を閉ざしていれば、相手も心を開いてはくれない。
先入観にのみとらわれず、お互いに相手を知ろうとする気持ちが大切であることを再確認しました。

帰りの飛行機は上海経由であったため、乗客のほとんどが中国人。
時間も中途半端だったためか、かなり空席が目立つ。
ラッキーなことに私の隣2席と後ろ3席も空席であり、14時間の長旅も快適に過ごせそうである。
と思ったのも束の間、搭乗が終わりドアが閉まるや否や、CAさんに確認することもなく空席めがけて大移動が始まった。
私の後ろの空席3席も1人の中国人男性が占拠し、シートベルト着用サインが消えると、3席をフルフラットにし自分専用ベットをこしらえる。
空席を求め早い者勝ちの「椅子取り合戦」、そんな光景があちらこちらで始まったのである。
私の隣の席はさすがに・・・、と思っていたところ、
早々に中国人女性が声をかけてきた。
「隣の2席を貸して欲しい」と言う。
私が断る理由も無い、そこは私の席ではないのだから。
「別に構わないけれど何があったのか?」と聞いてみると、
子供を横に寝かせたいので、お祖父ちゃんとお祖母ちゃんをここに座らせたい、とのこと。
普通なら、子供よりお年寄りを優先して横にしそうなものであるが・・・。
快く承諾すると、間もなくして本当に人のよさそうなおじいさんとおばあさんがやってきた。
中国語しか話せないが、申し訳なさそうに「シエシエ、シエシエ」と言ってくる。
私も数少ない中国語「ボキャブラリー」から「モーマンタイ(問題無い)」と返す。
たまに、お得意(?)の漢字筆談でコミュニケーションも試みる。
お祖父ちゃんもニコニコ顔で応対してくれ、ある程度の内容は通じたと思っていると、お祖母ちゃんが気を使い、わざわざ英語の話せる娘を呼びに行く。
「ただコミュニケーションをしているだけだから通訳の必要は無い」旨説明する。

途中、軽運動も兼ねてトイレに行きつつ機内の様子を観察する。
夜行便のため、ほとんどは睡眠中であったが、我々同様に3席行儀よく座っているシートは、全体の1割程度であろうか?
そのほとんどは欧米人と見受けられる。
その他多くは、椅子を2、3席使い横になって爆睡している。
もちろん、これはルール違反でもマナー違反でもない(?)。
したがってCAさんからも何のおとがめもない。
ただ早い者勝ち、やった者勝ち、なのである。
中国行きの飛行機に乗っているのだからアウェイ感はいたしかたないが、こんなことでも中国人のエネルギーを感じる。
ルール云々は関係なくしても、他者への気遣いより自分(自分たち)の利益を優先する国民性を感じつつ、
しかし、私の隣にチョコンと座る人の良さそうな老夫婦を見ながら、
個々人のレベルではそんなに大きな違いは無いのだろう、
と自問し葛藤する。
人数が人数であるから、何をしても目立つのは間違いない。

今回、中国を旅したわけではないが、良いも悪いも、改めて中国という国に興味を持った。
そして、この旅では、(中国人に限らず)僅かながらでも民間外交に貢献できたのではないか、
と自身で総括した。

-おまけ-
浦東国際空港(上海)で、乗り継ぎ待ちのため空港内のラウンジに入った時の事。
時差修正のため現地時間を確認しようと時計を探したが辺りに見当たらない。
そこで近くにいた中国人スタッフ(ウェイトレス)に時間を尋ねた。
現地時間の確認は、特に飛行機の乗り継ぎには極めて重要である。
すると、その女性、しきりに首をひねっている。
聞き取れなかったのかと思い、再度自分の時計を指さしながら「What time is it now?」
それでも回答がなかったことを少し離れた席に座っていた中国人旅行客が見て、
私に現地時間を教えてくれた。
そのウェイトレスさん、私の方に顔をしゃくり上げて、しきりにその中国人男性に何やら訴えている。
「腕時計をしているのに何で私に時間を聞くんだ!」
というようなことを言っていることが何となく分かる。
そこで、その中国人男性に、「時差の修正をしたいので現地の時間が知りたいのだ」
というと、その男性は「もちろん、私は理解しています」と応える。
そして、そのウェイトレスさんに中国語で何か説明をしたが、その女性、何も言わずに立ち去った。
腕時計を持っていなかったので面倒くさかったのであろうが、国際空港内のラウンジで働く者が、そこで外国人から時刻を聞かれることの意味が理解できないのかなぁ?


補足:どこの国の方かは、話している言語のみならず、特に空港内では持っているパスポートの色、形状で大体の判断が可能です。

日付2017/02/17

投稿者半澤 透

ブログ-四方山話-



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