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第36話 圧巻の「0123」|データベースの開発・構築ならデジログへ

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ア ク セ ス

第36話 圧巻の「0123」

9月に入り、いよいよ「富久クロス」の入居が始まった。
新たに拡幅され青梅街道に接道された会社前の道路には、「0123」のトラックが引越しの荷物を満載し連なり、何台もがひっきりなしに出入りしている。
何故か見かけるトラックは全て「0123」。更には、数名配置された警備員まで「0123」の制服!
なにせ、1100戸もの新規入居なのだから、専任の警備、誘導も必要なのだろう。

この、綺麗に舗装され直した会社前の道路。
上モノ工事が終わり、5月頃から何度となく掘り返され、都度アスファルト舗装が繰り返される。
その度ポストに入れられる「工事のお知らせ」には、
「道路舗装工事」に留まらず、「水道管移設工事」「通信管路撤去工事」「水道施設高さ調整工事」「電線共同溝設備工事」「インターロッキングブロック工事」・・・。 この「水道管移設工事」だけで、なんと3回も?!
何故こんなに何度も同じ所を掘り返さなければならないのか? まとめて出来ないの?
と単純な疑問を感じつつ、都度繰り返される騒音と振動に耐えること4カ月。
(工事自体は約3年半)
目の前の電柱は無くなり電線が地下に埋設され、狭い裏路地も明るく綺麗な対面通行の区道に生まれ変わった。

青梅街道から出入りできるようになった会社前の新設道路

工事エリアの仕切りも外されるや、早速新設路を歩いてみる。
やはり、新しいものは気持ちがいい。
エリア内に出店する大手総合スーパーの食品館も、9月25日の開店に向けて着々と準備が進められている。
広々とした歩道にはタイルが敷かれ、車道と明確に仕切られているため安全に歩行できる。
最近はこのような作りにするのか、車道と歩道の高さがほぼ同じで、それを20cm程度の高さの縁石で仕切られている。
車の出入り口のみ縁石が無く(低く)、また周囲にガードレールも無い分開放的なイメージである。
幹線道路ではないので、車も少なく速度も低いので危険を感じることも無い。
が、多少違和感を感じるのは、どこからでも車道を横断できるが、都度20cm程度の縁石を跨ぐことになる。
お年寄りなどは大変であろう。
「歩きスマホ」等は目立たない縁石に躓くのでは、等と考えてしまう。
特に、エリアから最寄りの「新宿御苑前駅」「新宿三丁目駅」に向かう南西側からのアプローチは、最も人の流れが多いと思われるが、そこも同様に縁石を跨がなくてはならない。
当社もその南西側に位置しているが、そこから真向かいの富久クロスに行くのに2度、すなわち当社側の縁石と富久クロス側の縁石を各々跨ぐことになる。
ほんの少し迂回すれば、駐車場の出入り口があるので縁石を跨がずに往来できるが、つい最短距離を歩く。目の前の縁石を跨げばいいのだから。
しかし、車椅子の方にとってはこの迂回も結構負担だろう。
などと思い、縁石を跨ぐこと4日目の朝、
出勤するため会社に向かい青梅街道の信号を待っていると、
会社の方から、すなわち富久クロスの方からけたたましい工事の音が聞こえてくる。
今までとは異なる大きな騒音に、やっと工事が終わって静かになったと思っていたところに、今度は何が始まったのかと近づいてみると・・・、 果たして、前述の南西側の縁石を削り取っている工事であった。
「何をか言わんや」である。
削り取る場所には少々疑問は残るが、取らないよりはいい。
これにより、南西側から最寄駅までの導線は格段に良くなったのだから。
勝手な想像ではあるが、富久クロス(施主)側と区道(役所)側との、良く言えば「調整不足」、悪く言えば「責任の押し付けあい」といったところであろうか。

振り返れば、2012年2月から長かったような短かったような約3年半。
解体から土地造成、ビル建築までは、目の前で繰り広げられる様々な建機の動きを興味深く観せてもらった。
が、やはりそこに人が住み、本来の目的のために機能してこそ、魅力も価値も輝きも増してくるものであろう。
大分引越しも落ち着き、まだ分譲、賃貸共に空き部屋もあるとは聞くが、人の流れを見る限りにおいて、1000戸強の世帯が増えたような実感は無いなぁ。
しかし、たまたま他の業者を見逃していたわけでもあるまいが、
何故、引越しのトラックが「0123」しか無かったのであろうか、謎である。

先日の昼食時、空いている時間帯を狙って1時過ぎに近所の定食屋に入ると、珍しく超満員。
そこにいたお客さんの全員が同じ服装で、
白と青のユニフォームの背中にハッキリと「0123」の文字が!
1席空いていたとしても、この中で食事ができる度胸は、私には無い。
空席を確認する前に、早々に退散しました。 圧巻!!
食事前ではあったが、このところの私にとって「0123」で腹いっぱいである。

日付2015/09/20

投稿者半澤 透

ブログ-四方山話-



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