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第48話 余計なお世話|digilog Blog データベースの開発・構築ならデジログへ

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第48話 余計なお世話

今年の4月頃から、朝の散歩で月に数回程度の頻度で顔を合わせる中学生がいる。
少し知的障害を持っていると思しきその女子中学生、初めはそのキラキラした目でじっと見つめるだけだったが、最近は、「おはよう」と声を掛けると手を振ってくれる。
「気を付けて行ってらっしゃ~い♪」
お互いに手を振り合う。
たまに何か元気無さげだと
「どうしたのかなぁ?」
と何となく気になり、元気な笑顔をみると安心する。
それだけのことであるが、笑顔で挨拶を交わすとなんとも清々しい。
そんな折、驚きの記事を目にした。

何度かこの「四方山話」でも私の意見を述べてきたが、社会人としてまず大切なこと、
それは、「挨拶励行」と「時間厳守」であると考えている。
至極基本的なことであり、人として他者と接する上で最低限のルールと言ってもいいと考えるが、
先月(11月)、「神戸新聞」のある読者投稿記事をめぐり、ネット上で話題になっていたのを目にした。
投稿者は、神戸市内のマンションの管理組合の男性住人で、
「マンション内での挨拶を禁止することが決まった」ことに対して理解に苦しむ、
といった内容であった。
その投書等から経緯を要約すると、
ある小学生の子を持つ親から、
「知らない人から声を掛けられたら逃げるように教育しているので、マンション内では挨拶をしないように決めて欲しい」
旨の意見があったとの事。
なるほど、昨今の犯罪事情を反映し、このような短絡的な意見も出てくるものか・・・、
それをご年配の人生の大先輩がいさめ、説得するのかと思いきや、
あるお年寄りから、挨拶をしても相手から返事がなかったことが「気分が悪かった」、
との意見が。
この二つのご意見はかみ合っていないが、結果として、
「お互いに挨拶をやめましょう」と意見が一致し、総会で「挨拶禁止ルール」が決まったとのこと。
(あくまでもネット上の記事等から抜粋、推測したもので、全てが真実であるか定かではありません)
当然、総会で様々な反対意見も出たことであろうが、結果的に、同じマンション内で「挨拶禁止」がルール化されるということは決して尋常では無い。
自分たちの生活の基盤である住環境を良くすべき「住民総会」で決議されたこのルールで、居心地が改善されるのであろうか?
この環境で自分の子供を真の意味で安全に育てられるのであろうか?
これにより、容易に推測し得る教育的矛盾に、その親は、周りの大人はどのように対応するのであろうか?
また、「気分が悪かった」お年寄りは、このルールにより本当に気分を害することが無くなるのであろうか?
そもそも、この親御さんは「知らない人/知っている人」をどのように子供に判別させ、子供の安全を守ろうと考えているのだろうか?

投稿者の、この結果に「理解に苦しむ」との思いは至極真っ当であろう。
同じマンションの住人どうしが、マンション内の廊下で、エレベータホールで、ごみ置き場で、顔を合わせても「無言」。
想像しただけでもぞっとする。
私は、そんなルールが決議されるマンションには絶対に住めない。

確かに、全国各地で実践されている「声かけ運動」がある一方で、日々区から送信される「子供見守り情報」メールでは、子供に対する「声かけ事案」等も存在する。
(それをみると「何でやねん」と突っ込みを入れたくなる内容も多いが・・・)
前出の「知らない人から声を掛けられたら逃げるように教育している」親御さんの気持ちも理解できるが、だったら尚更に、生活の基盤であるマンション内での防犯対策として「挨拶禁止」はいかがなものであろうか?
子供に対する犯罪をどう防止するかを考えることは、特に小さな子を持つ親としては重要であり、神経質なくらいでちょうどいいとも思うが、それと同時に子供を社会人として成長させる義務もある。
私は、防犯の面でも、教育の面でも、圧倒的に「声かけ派」であることは言うまでもない。

朝、通学途中の児童に「おはよ~う」「いってらっしゃ~い」と声をかける時、
たまに、ひそひそ声で
 「ねえ、ねえ、誰?」
 「えっ?知らな~い」
等の会話が聞こえることがある。
しかし、それが2度、3度となると、小さな声でも子供から
 「おはようございま~す」と挨拶するようになる。
内気な子も、元気な子も、人見知りも、会話が困難な子も、挨拶の形は人それぞれでいい。
声を出さなくても挨拶はできる。
しかし、どうせするなら、出来るのであれば、元気に声を出してするほうがいい。

他人事ではあるが、一刻も早くこのルールが撤回され、真の意味で居心地の良い安全な住環境に改善されるべき議決が行われることを望まずにはいられない。

えっ?余計なお世話、・・・ですか?
てやんでぇ~。江戸っ子はお節介やきで有名なんでぃ~!
(失礼しました)

日付2016/12/07

投稿者半澤 透

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