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第34話 HULA GIRL|データベースの開発・構築ならデジログへ

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ア ク セ ス

第34話 HULA GIRL

前年度できなかった「社員旅行」を実施した。
今年の初めに、2年分の疲れを少々贅沢に慰労すべく行き先を募ったところ、
一人が「同じ使うなら被災地で・・・」との案に、皆賛成!
行き帰りの利便性も考慮し、目的地は福島の「スパリゾートハワイアンズ」に決定。
早々に宿泊と「フラガールショー」の指定席を予約する。
そう、そこはハワイアンセンター。「温泉」は基より、何といっても「フラショー」が楽しみである!
当日のショーは最近流行りの「P・M(プロジェクションマッピング)」と「フラ」のコラボレーションとのこと。ネットで検索した者の話しでは、このP・Mがかなりの「感動モノ」と評判を聞き、更に期待が膨らむ。

6月26日(金)、午後を半休として、業務の都合で来れなかった2名を除き総勢8名で常磐線に乗り込む。
(昨年退職した元社員の特別参加もありました)
過去の旅行会は、「飲み」「食い」「温泉」の3原則に従い、サロンバスを貸し切り、行き帰りの道中も宴会が定番で、現地に着く前に酔っ払っていることも常であったが、今回は公共交通機関の中。そこは、当然ながら控えめに、しかしシッカリ飲み、食う。
アっという間の2時間少々の電車の旅。湯本駅に到着しそこからタクシーに分乗しハワイアンズに向かう。

私が小学生の頃「常盤ハワイアンセンター」ができた、とテレビで話題になっていたことを記憶している。
まだHawaii旅行なんて夢の時代、(ちょっと言い過ぎ・・・?)
当時「ハワイに行ってきた」と言えば「ハワイアンセンター」のことだったころから、いつかは行ってみたいと思いつつも今まで一度も行ったことがなかった所である。
東日本大震災で被災し半年以上の休館の間、全国を周り「きずなキャラバン公演」を行い、被災地復興にも一役買ったことでも有名になった。
また、ここの知名度を全国的に上げたのは、言わずと知れた映画「フラガール」であろう。
1970年代の石炭産業の斜陽化の中、炭鉱から観光へと全く新たな町興しの方向性を模索し、自分たちの夢を実現していく様々な人間模様をコミカルに感動的に描いたヒューマンドラマである。
私も海外出張の帰りの飛行機で、大した期待もせず暇つぶしに観たつもりが、ラストシーンに機中で涙した映画である。
この映画の挿入歌であるジェイク・シマブクロさんの「Hula Girl」、ウクレレのアコースティックな旋律は、私の「無人島に持っていきたい曲」ベスト3に入るお気に入りの名曲でもある。

さて、チェックインして早々に、まず温泉に浸かる。
施設内には6箇所の温泉があり、裸で入る露天風呂はもちろんのこと、水着着用のレジャー用温泉等、同伴メンバーにより様々に楽しめる。
やはり、オヤジが真っ先に選んだのは「大露天風呂 江戸情話与市」。
隣接するレジャープールの子供たちの歓声が嘘のように静かで、生憎の雨模様ではあったが、それがまた情緒を醸し出している。

イメージ写真(常磐ハワイアンセンターの写真ではありません)

宴会(夕食)はバイキング形式で、「個室・座敷」とはいかないが、ショーの開始(20:30~)までの約2時間と少々、ビールの他、日本酒、焼酎、ワインといつも同様に、飲み、食べ、語り、そして飲む。
20時過ぎに「最後の1本」と、焼酎ボトルを注文する。
大きな楽しみの一つである「フラガールショー」は指定席を予約しているのだから、
早く行って並ぶ必要も無いのである。
20時20分頃、バイキング会場もガラガラ状態で、そろそろ「ショー」会場へ移動。
会場は既に暗く、音と光の演出でこれから始まる「フラショー」を盛り上げていた。
定刻通りに始まったフラショー「BIG MAHALO!」は、ハワイの神話に基づいたストーリーを、「フラダンス」「タヒチアンダンス」「ファイヤーダンス」等でテンポ良く観せてくれる。
目の前に「松雪泰子」が、「蒼井優」が蘇る。
映画のシーン、ストーリーとかぶり、なかなかに見ごたえのある60分だった。

 

その後、施設内の居酒屋に席を移し、見たばかりの「フラショー」の話題に。
「予想以上に観ごたえあった」「センターのダンサーが可愛かった」等の話しに、
「あのプロジェクションマッピング、サイトで見たものと何か違ったような・・・」との意見が。
そう言えば、ショーの中ほどの演出でマッピングがあったが、それほどのものでは無かったなぁ。
そこで、チェックインの際に配られたパンフを確認する。
プロジェクションマッピング「光のきづなメッセージショー」 20:10~20:30
・・・!
「最後の1本」焼酎ボトルを注文し飲んだクレていた頃、既にプロジェクションマッピングは始まっていた、ということっ!
会場に入った時、「フラショー」を盛り上げる演出効果と思っていたものが、すなわち「光のきづなメッセージショー」だった。

また来る楽しみが増えました、
ということで自分たちを納得させ、「フラショー」の感動に話しを戻し、また飲み始めました。

「スパリゾートハワイアンズ」
キャッチフレーズ通り、3世代が各々楽しめる所で、家族や恋人と来るには最適かと・・・。
会社の「宴会」の場としては少々場違いな感じはありましたが、まさに温泉三昧、ノンビリくつろげた1泊2日の旅行会でした。
私にとっては、
「喜びも悲しみも幾歳月」を見た後に三浦半島の「観音埼灯台」に行くが如く、
「黒部の太陽」を見た後に「黒四ダム」を訪れるが如く、
映画のワンシーンに感化され、また違った感傷に浸れた旅行会でした。

日付2015/06/30

投稿者半澤 透

ブログ-四方山話-



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