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第46話 「キミは現役?」|digilog Blog データベースの開発・構築ならデジログへ

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第46話 「キミは現役?」

最近、ビジネス・プライベートに、様々な会合に出る都度、自分が一番年長であるケースが多いことに気が付く。
あえて歳の話しをするわけでは無いが、会話がはずむと往々にして年代の話しになり、
  「おいくつなんですか?」
の問いに、特に隠すことでも無いので正直に応える。
結果、そんなに大きな差が無くとも「最年長」であることが多い。
そして、他愛もない「年代別」のあるある話しに花が咲く。


そんな昨今、
未だに私が「若い」年代である場があった。
それは、ヨット乗りの集まりである。

そんなある会合で、以前に面食らった質問があった。
  「キミは現役?」
「はっ?」
見た目からして大先輩の風格漂う浅黒い白髪の方であるが、質問の意味がよく理解できずに聞き返してしまった。
そばにいた、知り合いのヨットマンが、
  「彼はまだまだ現役ですよ」
  「そうだろうね」
と、そのまま他の話しに展開していった。
前後の話題があれば想像もできるが、紹介されていきなりである。
ヨットに乗るのに、現役もOBもあるのであろうか?
このオーナーズクラブの「現役スタッフ」の意味であろうか?
それとも、現役でレースに参加しているのか? の意味であろうか?

その後、また別の会合で同様の質問が・・・。
  「まだ現役ですか?」
なるほど、今回は前後の話題から想像がついた。
すなわち「ヨット」とは関係なく、仕事を引退しているのか否かを称して「現役?」と言っているわけである。
様々なコミニティーでは、そこで通用している言葉もあることは理解していたが、中高生の会話ならともかく、面と向かって聞かれてその言葉を知っていても内容が理解できないことは珍しいことである。
この「現役」を「ヨット用語」と言うかはともかく(言わない!)、初対面の場では多く使われ、皆その意味を認識している。
すなわち、このコミュニティの年代層が高く「リタイヤ」された方が多いということである。

これとは別に、ヨット乗りとの会話で、噛み合わないことが間々ある。
あるクルージングで、初めて寄った港で出会った「ヨットマン」とエンジンのメンテナンスについての会話で、私が、
「3カ月前に新しいエンジンに乗せ換えまして・・・」云々、
  「それはあなたが換装したんですか?」
「???」
エンジンを乗せ換えしたヨットを買ったのかどうか、という質問の意図か?

自分のヨットのエンジンが古くなった(古かった)ので、新しいものに積み替えたのだが・・・、
戸惑いながら、
「・・・私が乗せ換えしました・・・」 
  「そうですよね。業者任せじゃあてになりませんよね~」
「へっ・・・?」
話しが噛み合わず、何やらおかしな方向へ・・・。
私は、エンジンを新しいものに乗せ換えたばかりで今慣らし運転中です。
という会話の流れであったのだが、
  そのエンジンの乗せ換え作業を自分でやったのか?
という質問の意図だったらしい。


  そんなことあるかっ!


と突っ込みを入れたいところである。
専門の業者に頼むに決まっている・・・、であろう。
ところが、
話しを聞いていると、どうやらその方、
過去の経験から、
 「業者に任せて海に出て、自分の命をいいかげんなメカニックに預けることは出来ない」
という考えを持っているようで、メカニックにエンジンのオーバーホールを頼んだ後に、自分でエンジンカバーを外して、その個所の再確認をし、メーカーの技術書を見ながら、自分で各部のボルト類を増し締めするのだそうだ。
そして、以前にエンジン換装をした際には、修理ヤードの機材のみ借りてほとんどの作業を自身で行ったとのこと。
新品のエンジン本体はメーカーから出荷された状態であるので、それを単純にマウントしなおすだけのこと、

だそうである。
ある面納得はできるが、自分とは次元が違い過ぎる。

私にとっては、そもそもヨットは帆で走るものでエンジンはサブであること。動かなくてもなんとかなる。
しかるに、そこまでしてエンジンにこだわる必要は無い、と考えている。
しかし、実際にクルージングに出ると、様々なコンディションにより、エンジンに頼ることが多いのも事実である。
時間が無制限にあるのならともかく、ゲストを乗せていたり、自分のスケジュールもある中で、安全に楽しくクルージングを楽しむためには、帆走だけでなく機走(エンジンを使用して走ること)も重要である。
その意味でも、自分でエンジン整備まで確認しないと安心できない、という考えも理解できないことは無いが・・・。

今まで私が知る限り、エンジン整備が得意なヨット乗りはいるが、そこまで自分で行う方は初めてであった。



この他にも、他愛もないことから、「目からうろこ」話しまで、ヨットに関わり今までの自分とは異次元なコミュニケーションを持つことも多くなった。
これは、年齢的にも、また人間的にもとても幅広い方たちが多く、大自然を場として各人各様のレベルで、リスクを考え自分の判断と責任でそれを乗り越え楽しむ、という特殊な環境から、多様なコミュニケーションができるのであろう。

普通の会話の中で、

 誰々さん、この前の航海で亡くなったんだよ

等と結構な頻度で聞く都度、やはり特殊な環境であることを思い知らされる。



そんな、いくつかのヨット乗りのコミュニティの中で、共通した暗黙のルールがあることに気が付く。
それは、お互いに(前)勤務先や役職等を言わない、聞かないことである。
海が好き、ヨットが好きで集まっている仲間であり、そこに前職(現職)や役職は全く不要である。


これは、他のコミニティでも共通することですね。。。



日付2016/08/19

投稿者半澤 透

ブログ-四方山話-



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