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第31話 目指せ!15万キロ|データベースの開発・構築ならデジログへ

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ア ク セ ス

第31話 目指せ!15万キロ

現在、22年愛用している我が車「ボンゴ」、走行距離106,320km。
その10回目の車検を先月行った。
年式が古いので、定期的にメンテナンスをしっかり行い、経年により劣化しているパーツは、こまめに交換し屋根付きの駐車場で保管。年間走行距離は 5,000kmもいかない車であるが、いわゆる「お飾り」ではなく実用車。マニアが喜ぶような価値ある年代物では無いが、ただ個人的な価値観に基づき、コストパフォーマンスを考え、社用を兼ねて乗り続けている車である(第10話参照)。

さて、車検に際して(いつものことであるが)、現在乗っていて気になるところをディーラー(マツダ)のメカニックに伝える。
「エンジンの調子はいいんだけど、たまにアイドリングが2,000回転から下がらないことがあります」

10日ほどして、車検が終了した旨連絡を受け車を取りにディーラーに出向く。
担当者の説明を聞き、
「アイドリングの不調に関しては、ベテランメカニックにキャブレターの調整をさせました」
ただし、根本原因は分からず、噴射量のバランス調整のみ行ったとのこと。
さらに
「アイドリングの不安定に合わせて調整したので、もしかしたら初めは乗りにくさを感じるかもしれません」
とか。
まあ、昨今の自動車は電子制御のキャブ(燃料噴射装置)が主流で、若手メカニックはキャブ調整ができない者もいる、ということを聞いたことがある。それだけ調整が難しいパーツでありデリケートな装置であると認識している。
「乗っていて問題があれば直ぐに対応します」の言葉を確認し、あまり不安も感じず車を引き取る。
今までも代々所有していた車はキャブレター仕様ばかり。
ツインキャブ(キャブレターが二つ)でも自分でスクリュー調整し、多少のクセも「味」として乗りこなしてきた。
引き取って、直ぐに感じた違和感も、少し走り続ければエンジンに馴染んでくるだろうと考えていた。
なにせ、これまで心臓部であるエンジンは何の不安も無くすこぶる快調だったのだから。

その週末に遠出(片道200km程度)をする。
高速道路に入り各ギヤで低回転から高回転までいろいろな状況での調子を確認するが、
2,000~3,000回転の最も多様する回転数で不快なノッキングを起こす。
特に、2~3°程度のごく緩やかな上り坂でも頻繁に「息つき」を起こし、まるで小錦関を乗せているようで非常に乗り心地が良くない。(小錦さんを乗せて走った経験はありませんが・・・)
更にアイドリングでは、たまに500回転を下回り、今にもエンジンが停止しそうな状態に。
その後も、アクセルを頻繁に開け閉めしたり、高回転で負荷をかけたり、エアコンを付けて走ったり、いろいろな状態を試すが、エンジン性能自体が低下しているか如く調子が悪く、エンジンに馴染む様子など、全く無い。
その状態を、たまたま持っていたビデオに記録し、帰る早々にディーラーに連絡し症状をみてもらう。
「乗りにくいどころか、まるで別の車になっていますよ」
とにかく、時間をかけても、少なくとも元の状態には戻して欲しい旨、お願いする。

この車を乗り続けてきたのも、まずは車の最も重要なエンジンが好調であったからで、2000ccのガソリンエンジンでありながら、大人が8人乗っても高速でストレスなくスムーズに走る。この年式であっても、そのパフォーマンスに満足し、さすが「日本車」と賞賛し、メンテナンスに費用をかけても、自動車税が上がっても、更に長く乗り続けていこうと考えていた。
(今年から、13年以上経過した年式の車に対し、自動車税が増税になりました)
今般はキャブレターの調整問題であり、エンジン本体には問題無いはずが、車検に出した後に、まるでエンジン自体が急に劣化してしまったような状態に、担当者に向ける言葉も、ついついキツくなる。なにせ、彼とは22年間の付き合いであるのに、こんな状態になったのは初めてなのだから。

揺らぎ始めたマツダへの信頼感と相まって、
今年に入ってから株価も下落し続け、とうとう2,400円も割り込んでしまったことと関連付けてしまのは、・・・かなりのコジつけであろうか。

それから8日後、ほぼ調整が終わった旨、ディーラーから連絡があった。
これから実走行して念入りに調子をチェックし最終調整したいので、後1週間ほど車を預かりたい、
とのこと。
「しっかりチェックして、自信をもって納車してください」
と伝える。
予定通り、それから1週間後、ボンゴが納車された。
「一応、出来る範囲で確認しました。一度だけチョット息つきがあったのが気になりますが・・・、大丈夫だと思います。」
なにやら不安の残るコメントではあるが、とりあえず、早速試走に出掛ける。
環八から東名高速に入り沼津で降り、箱根の峠を越えて西湘バイパスから第三京浜を経由して帰宅。
約350kmのドライブであったが、途中、問題の「息つき」はほとんど無く、ほぼ元の状態に戻っており、気持ちの良いドライブを満喫してきた。
キャブレター調整だけでこんなにもエンジン性能が左右されるものかと、改めて驚き、同時にホッと胸をなで下ろす。
翌日、ディーラーに連絡し状況を伝え、お礼を言った。

これで、後何年走れるだろうか? 目指せ150,000km!

私の信頼を回復したマツダの株は・・・、
なんと、この日、2,300円を割り込んでいた株価が一気に2,430円まで高騰!
やはり、信頼と業績はしっかりリンクしているものである。
(ただの偶然です)

日付2015/02/20

投稿者半澤 透

ブログ-四方山話-



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